「おっおい?お前これ以上締め付けたら降ろすぞ!?」 ぎゅううううう… 「まじで事故るからやめろって!!」 そう言って一度バイクを止めて、こちらを振り返ってくる。 顔が赤いのは気のせい? 「…あんた、顔赤いけど?」 「歩いて帰るか?」 恥ずかしさをごまかすためか、わざと不機嫌な顔をして聞いてくる。 「別に?タクシー拾うし。」 「お前、自分の家説明出来んの?」 確かに… 思えば毎日迎えに来てもらえなかったら私は自力で帰るなんて出来ないだろう。 第一ここが何処だか分からない。