母親と同時に私も口数の少ない無表情な子供に育っていった





感情がないわけじゃない
ただそれを表に出せなくなってしまっただけ






カナシイ
クルシイ




オカアサン、ワタシヲミテ?






何度願っただろう
何度夢見ただろう





あの優しい笑顔で名前を呼ばれるのを






ダレカ…ダレカ
ワタシヲミテ…?






何度裏切られただろう
何度も…何度…も




もう誰にも期待しない
裏切られてボロボロになるのはもう疲れた




父親にも母親にも―






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