Magic Academy ~Library~

気がつくと、王子は一人、浜辺にうちあげられていました。

もう、これ以上お父様を止めることはできません。どうか、どうか私を探すことはお止めください。

海の方から女性の声が聞こえてきました。

あなたはもしや、私を助けてくれた人ではありませんか?

ですがその問いには返事はありません。

わかりました。もう探すことはしません。代わりに、一目だけでいいのです。姿をみせてはくださいませをか。

王子は何度も何度もお願いをしました。
そしてついに、彼女は姿をあらわしたのです。