「な~まろん。さっき言ったこと本気だからな。」
「え、何のこと?」
「何のって、お前のことが好きって言うこと」
「え、ええ~」
まろんはだんだん顔が赤くなっていった。
でも、ダメなことは知っている。こいつには、付き合っている奴がもう居るんだもんな。
俺は、そんなことを考えていたら、まろんが
「うん。私は椎空のことが好き。」
は。俺の耳が一瞬変になったような気がするな。
「マジで言ってんのそれ。」
「うん。本当のことだよ。私、椎空のこと大好き。さっき、本当は諦めようって思ってたんだでもね」
まろんがゆっくりと話し始めた。でも、その時に、話をやめとけばよかったんだと俺は、後悔をした

~まろん~
椎空が、私のこと好きって言ってくれた。婚約者さんのことは私の勘違いだったみたい。
私は、自分の気持ちに素直に慣れた。憂君が言ってくれたからかな?
椎空に自分の気持ちを素直に言った。
「…でもね、憂君が諦めるなって言ってくれたから、私を素直にしてくれたから、ちゃんと言えたんだよ思んだ。じゃなかったら、きっと今でも、素直に慣れなくて意地張って、椎空の気持ちに答えてなかったと思うんだ。」
私は、椎空に素直に言った。素直に言ったのに、なんだか不機嫌な椎空。
「どうしたの?椎空」
「どうしたの?じゃねぇよ。なんで、普通に他の男の名前出すんだよ。お前は」
え、他の男の名前、出してかっけ。
「私、大和のこと一言も話してなよ?」
よね。うん。話してない。
「は、違う。憂君っていう男の名前」
「憂君?男?何それ。」
「は~、隠さなくてもいいよ。昨日は、レストランで食事もしてたし、今日なんて一緒に買い物までしてたじゃねぇか。」
レストランで食事?一緒に買い物ってもしかして
「憂君のこと。憂君は私の従兄弟で、て言うか、今日会ったじゃない。」
「は、いつ。」「都の家で」
「都の家で会ったのは憂さんだろ。まろんの従兄弟の」
「うん。そうだよ。憂君だよ。」
「だから、憂さんは女で、お前が言ってるのは男だろ。」