~椎空~
よく知らないけど、都たちが帰って行った。
さっきの人は、まろんのなんなんだ?
俺はそんなことを考えていたら、イライラしてきた。
そしたら、後ろからまろんの声がした。
「憂君まだいてくれたの?ありがとう。ベットにまで運んでくれて」
はあ~、ベットに運んだ。てか、憂君ってもしかしてさっきいた男の名前か。むかつくな
それに
「俺は、憂君じゃないから。」
「え、なんで、椎空がここに」
あ、ヤベっつい声に出しちまった。
「あれ、憂君は、どこにいるの?」
マジでムカついてきた。
まろんは俺から離れていくし、捜してるのはさっきの男だし、俺は気が付いたらまろんのことを抱きしめていた。
「いや、離してよ」
なんでだよ。
「なんで、なんでだよ。どうして、俺のことは拒むんだよ。」
「だって、椎空には、婚約者が居るじゃない。あんな可愛い婚約者がいるのにこんなことしてたら、ダメだよ。それに、憂君見られたらなにされすか分かんないよ。」
また憂君かよ。
「そんなにその憂君の方がいいのかよ。」
も~ダメだ。我慢できない
「俺は、こんなに真剣にお前のことが好きなのに、なんでそんなことも気付かねぇンだよ。」
「え」
はぁ~、いきよいよくコクちまったよ。
「ダメだよ。婚約者の人に悪いよ。」
「忍とは、婚約はもう破棄してるよ。」
「え、ウソ。だって」
「あれは、破棄する理由がムカついたから文句を言いに来ただけだよ。」
「そうなんだ。よかった。」
まろんは、なんで「よかった」っていたんだ。俺、期待しちゃうよ。