~憂~
翌朝、俺はまろんのマンションに車を走らせた。
今日は、都の誕生日で、まろんと一緒にプレゼントを買いに行くことになった。
俺は、車を走らせてから、5分もしないでまろんのマンションに着いた。
まろんの部屋まで行き、呼び鈴を鳴らした。
ピーンポーン
鳴らしたのは、いいけど出てこない。
まさか、まろんのことだからまで寝てるとかあり得るかも。
は~と俺はため息をついて以前まろんから貰っていた合い鍵を使って部屋の中に入った。
まろんの寝室に行くと、予想通りにまろんはすやすやと眠っていた。
誰だよ一緒に買いに行こうって誘った奴は、仕方がない起こしてやるか。
「まろん、まろん。早く起きろ」
俺は、まろんのことを揺すりながら起こした。
「う~んん、誰?」
「誰?じゃねぇだろ。誰だ8時にプレゼント買いに行こうって言った奴は」
「あ、あ~そうだった。ごめんね。憂君」
「は~、いいから、早く着替えてこい。朝食は作っといてやるから。」
「うん。」
俺は、キッチンに行き、まろんの朝食を作ってやった。
全く、世話がやく子だよ。
そう思いながら、俺はパンを焼き、目玉焼きと簡単なサラダを作ってやった。
「わ~すごい。おいしそう。」
「だろ。早く食べて行くぞ。」「うん」
まろんは元気よく答えた。
それから、まろんも食べ終わり、食器を片づけてから、俺はまろんと一緒に車へ向かった。

~椎空~
俺は、昨夜のことが気になって仕方がなかった。
まろんに直接聞くべきかどうすればいいか悩んでいたら、呼び鈴が鳴った。ま~大体分かってるけど、
「おはよ。椎空。」
「ぁあ。おはよ。じゃあ、行くか。」
「そうだな。」