マンションに戻ってきた。俺は、すぐにまろんの所に行った。
そう、俺はあれをまろんだと、思いたくなかったからだ。
ドンドン
「まろん、まろん。」
ドンドン
は~、やっぱりいないか。あれはやっぱりまろんだったのかな。
ガチャ
後ろからドアが開く音がしたので、振り向いた。
「どうしたの?椎空。まろんなら、出かけていて、居ないよ。」
「は、出かけたって。どこに。」
「そ、それは、ヒ・ミ・ツ(^_-)」
都はそう言いながら、ウインクをした。
「は~、そう。」
「あ、仕方ないからこれだけは、教えてあげる。まろんご飯食べに行ったよ。」
「誰と。」「それは、教えな~い。」「なんでだよ。」
俺は、知りたいんだよ。まろんの事を。
「だって。これは、あたしとまろんの秘密だもん。じゃ、お休み。」
「ぁあ。お休み。」
は~、だよな。都の奴、メールボックスのことも教えてくれなかったし。
は~。明日まろんに聞いてみるか。
俺は、風呂に入り、寝室に行き寝た。

~都~
まろんが嬉しそうに憂君とレストランに行ったのを見ていた。
あ~、たぶんレストラン(RAINBOE)に行くんだろうな。
憂君の幼馴染の瑛太君がいるからな。それに、憂君あそこの常連さんだし。
いいな~。
「都~。いつまで、そこにいるの。早くご飯食べちゃいなさい。」
「は~い」
それから、時間が過ぎて
ドンドン
「まろん、まろん。」
ドンドン
は~、椎空か。なんで、まろんの所で騒いでるんだろう。
それから、あたしは、椎空と話をして、別れた。
は~、椎空ってつくづくまろんに惚れてるよね。

~まろん~
私は、憂君とレストランから帰ってきてマンションまで送ってもらった。
あれから、メールボックスを見るのが楽しくなった。それは、
=まろんへ
 まだ、手紙を待ってるのか。いい加減諦めろよ。
 そんなに、毎日見なくたって、待っていれば、いつかは届くからさ。=
も~、私の気持ちなんて知らない癖に。
でもやっぱり嬉し、そんなことを思いながら私は部屋に戻り、お風呂に入り寝た。