「一時期、その母親にも晴美が死んだのは俺のせいだと思われてて。まぁ、お兄さんがなんとか言ってくれたからよかったけど」
「で、何を話したんですか?」
「桃子が言ったこと」
「私がですが?」
「覚えてないとか言うなよ?笑 あのこと話したら『おもしろい子だ』って言ってたよ。お姉さんも母親も」
「・・・んぅ、、」
「笑。でもさ『その通りだ』ってさ。晴美が死んだことに結局誰も加害者はいないんだって。最近じゃ、晴美の母親、自分のせいだってあんま食事も食べれてなかったし、眠れなかったらしいよ」
「・・・北島先輩と似てますね」
「なっ・・・笑 もうおかげさまでなくなってきてるよ。でもずっと忘れないと思う。晴美のこと、俺がこんな思いになってたんだってことも」
「もちろんですよ、それは。それに北島先輩すごく変わったと思います」
「そう?」
「はい」
「強くなれてる?」
「それは自分に聞いてください」
「はぁいっ」