「自殺だよ」
「・・・・・え・・?」
おもわず、声が裏返った。
「驚いただろ?まぁ、俺が一番驚きだったけど」
「なっ・・・んで・・?」
もう時間は7時少し前。
でももうそんなのどうでもいい。
「初めて晴美に会ったのはあの屋上でさ。入学してすぐ俺がクラス息詰まって、あそこに初めて行ったんだけど、そしたら晴美も居た。他には誰もいなかったし。んで、お互い気ぃ合うから、クラス違っててもしょっちゅう屋上で会ってくだらない話ばっかしてた。」
「・・・それでどうして付き合うことになったんですか?」
「俺がだんだんと一方的に晴美に惹かれていったの。なぁんか、俺の周りにいる女子と違って、単体行動してても自分とちゃんと向き合ってくとことか・・・なにより笑顔がすげぇ綺麗だった」
北島先輩はその話をしている間、ずっと切ない笑顔だった。
でも、本当に晴美さんが大好きだったんだってその顔を見てて思った。


