私は恐縮しながらも、晴美さんのお墓の前にしゃがみ、手を合わせる。
「私、一年の白江桃子と言います。えっと・・・私も晴美さんと会ってみたかったです。北島先輩は相変わらず、気まぐれだなぁって思います。でも気まぐれながらも頑張ってるってひしひし伝わってくるんですよ。きっとお似合いなカップルだったんでしょうね。笑 ・・・なんか・・うらやましいな」
「・・・?」
「ふふっ、それではまた機会があれば来ますね」
***
「・・・最後、なんて言ったの?」
晴美さんのお墓参りが終わり、私達は今まで歩いてきた道を戻り、お互いの家へと向かっていた。
「別になんにもです・・!あっ、そういえば大事なこと聞き忘れてた・・、」
「何が?」
「晴美さんて、なんで亡くなったんですか?」
未だ、北島先輩の彼女で私と似ていることぐらいしか分かってない。


