「・・・あぁっ!!もしかして、『るみ』って晴美さんのことですか!?」
「やっと気付いたか。笑 そうだよ、俺の姉ちゃんは小夜子」
「いや、お姉ちゃんではないとは分かってましたけど・・、」
「アンタには話す気になったからさ。俺自身よく分かんないけどあの話聞いてたらさっ・・・」
北島先輩はそう言ったあと、晴美さんのお墓の前にしゃがんで手を合わせる。
「なんも持ってきてねぇけどおもしろい子連れて来たぞ」
たぶん、おもしろい子とは私のことだろうか?
「なんかコイツ俺にばっか付きまとってくんの。意味のないよな質問攻めしてくるし。ほんっと意味不明。笑 でも、お前と似ててさ、『自分』をちゃんと持ってんだよね。そこがなんつぅか、カッコイイんだよ」
なんか人にここまで自分を見てくれた人が久しぶりでものすごく、恥ずかしいというか、かゆいというか・・・。
「お前が生きてたら、絶対気ぃ合いそう。笑 二人して馬鹿なことばっか、話しそうだし。・・・・アンタも手合わせなよ、ほら」
北島先輩は晴美さんに話し終えて、今度は私にとお墓の前から立ち上がった。


