【短】この猫知りませんか?





「・・・は?」



「・・・あ、」



今度はちゃんと起きた。




腕は私の腰に巻き付けたまま、私を見上げた。




・・・その上目使いは反則ですよ・・?




なんて我ながら馬鹿なことを考え、その猫目な目に見とれていたら、腰にあったはずの腕がなくなった。




「・・・・ごめん」



「あっ、いや」




顔がまた熱くなりだした。



ホント、最近自分が自分らしくなくなってきてる。




「・・・ん?なんで俺、アンタに抱き着いたんだ・・?」



「いやぁ、私に言われましても。。。」



「だよね。寝てたんだ、俺。そーだっ」




なんかこの先輩は自分で自問自答みたいなことをしだした。