「スーー・・・」 静かにいびきもかかずにコンクリートの上で仰向けで寝ている。 普段もそうだけど、寝顔はますます綺麗すぎた。 鼻筋もすぅっと通っていて、口の端がクイッと上がっている。 きっとこの人は普通の性格ならモテるだろう。 けどこの性格がみんなを避けさせてる。 「すごい・・・さらさら・・」 思わず、綺麗な黒髪に触ってしまった。 何度も頭を撫でた。 正直、このままずっと寝ててほしい。 頭を撫でるどころか後ろから抱き着いたんだもんな、私・・・。 これで起きられたら、かなり困るな。