【短】この猫知りませんか?





「・・・まだ信じられますか?」



「・・・」




北島先輩は私が抱き着いても何の反応も見せないで、じっとして鼻をすすってるだけだった。




「惨めだなんて、思ってないっ・・・」



「っ・・、」



「私は・・・絶対に裏切りません」



「信じていいの・・?アンタのこと」



「・・はいっ」



「もし、次アンタに裏切られたりでもしたら・・・俺が死んじゃうぞ・・?」



「裏切るも何も私は・・・・のために・・・・きます・・からっ、」



「え?・・何?」



「だからっ、私は北島先輩のために・・生きていきたい・・・っ!」




なんだかとんでもないことを言ってしまった。




でもこの言葉に嘘なんてない。