「最初は俺に気軽に話してくんだよ」
「自殺した人?」
「そ。んで、コイツもここの常連になったと思ったら、俺より早く来てフェンス上ってんの」
「・・・・」
「・・ははっ。こっち何か言いたそうにチラッて見て消えてっちゃったっ・・・」
この人はそんな人達を目の前にしてどう思ったんだろう。
「なぁんかさっ、みんなそんな感じじゃないんだよ。ニコニコしてさ、いかにもそこそこ人生充実してます、みたいな顔してて。なのに最後は哀しい顔を俺に残して死んでく。」
「・・どうして」
「そんなんさ、言ってくんなきゃ分かんないっつぅの。助けてほしいんだって」
「助けてあげたかったですか・・?」
「そりゃ不真面目でもいいから生きててほしいよ。俺だって鬼じゃないよっ 笑」


