【短】この猫知りませんか?





「・・・早くどいてよ・・」



「っ、ごめんなさい!」




私はしばらく状況がつかめなかった。




「・・今日遅かったですね」



「はぁ・・?んなことより、なんでフェンス上ってたの?」




そっか、あたしフェンス上ろうとしてたんだ。



そりゃ、不思議に思うか。




「・・・・」



すごく冷たい目があたしに・・・。




「ちっ、違いますよ?!そのぉ・・、自殺なんてしようとしてませんから」



「・・・なんでそんなに慌てんの?」



「え?なっ!本当に北嶋さんを捜してただけなんですからっっ!!」



「俺・・・?なんで?」



「だって、いつもいるのに、居ないから・・・」



「・・・別に、俺居なくてもいいじゃん。笑 まぁいいけど」




そんなの私自身も分かんないよ。