「・・・北嶋さーん?」 探したってもちろん見つかるはずがない。 この屋上はシンプルなもので隠れる所なんてない。 「あっ」 そういえばフェンス越えたところに・・、 私は居ないと分かっていながらも私より少し高いフェンスへ近付く。 「いけるかなぁ・・・?」 フェンスに足を掛けて上る。 フェンスの向こう側のコンクリートの地面の面積はそんなに多くない。 「んぅー・・・」 バタンっ 「・・・・?」 後ろからのドアが開く音に振り向いた。 「・・っ、なにしてんだっっ!!!」 「・・はへっ?」