「いや、ホントに……」
無理だから、と言おうとした時、男の人がフラっと倒れた。

はぁ?
ホントに困るわ、なにこの展開。

「大丈夫?」

「……なんか、体調悪くて…」

夜だから顔色とかよくわからないけれど、確に疲れた感じだ。

少しかけよって体を支えてあげた。

腕が細く、貧弱な感じがする。

こんな弱ってたらおそわれないし、まぁ、いっか。と思って一晩だけ、という約束で泊めてあげることにした。