「はい。
気をつけて帰って下さいね?」


猫山さんに軽く頭を下げながら、私は店を出た。


「月子さん明日も来ようね?」


家に向かって歩きながら、月子さんを撫でた。


にゃあ。


月子さんが返事をしたようだった。


明日も行こう。


私のあしどりは軽かった。



素敵な出会いはそんな感じだった。