猫山Cafeの猫山さん

「で、何があったの?」


冴は紅茶とクッキーを持ってくると、完全に聞く体制に入った。


「お昼にね…義樹に告白された。」


「…は?」


呆然としている冴に、詳しいことを話した。


「なにそれ!?
なんであの時には言わなかったくせに、今言うわけ?」


冴はイライラと机を叩いた。


その衝撃で紅茶が少しこぼれたが、その姿さえ私は嬉しかった。


「…うん。」


「私はあの時、頼と義樹は付き合うんだと思ってた。
例えアメリカに行ったって、一言義樹が『好きだ』って答えてくれてたら…
頼は待てるだろうなって思ってた。」