「…そんなのわかんないよ…
今の私は義人さんが好きなんだよ?
壊したいの!?」
私は叫ぶように言った。
「壊したいよ!
壊してやりたい…
でも…俺も兄貴が好きだから。」
義樹は俯いたまま。
「だったらやめてよ…
私は変わらないよ?
義人さんが好きなんだから…
義樹じゃない…義樹じゃないよ…」
私は義樹じゃないと繰り返した。
なぜだかわからないけど、繰り返した。
「頼…ごめん。」
「…私こそ…」
私達は俯いたまま沈黙した。
予鈴が鳴るまで、立ち尽くしていた。
今の私は義人さんが好きなんだよ?
壊したいの!?」
私は叫ぶように言った。
「壊したいよ!
壊してやりたい…
でも…俺も兄貴が好きだから。」
義樹は俯いたまま。
「だったらやめてよ…
私は変わらないよ?
義人さんが好きなんだから…
義樹じゃない…義樹じゃないよ…」
私は義樹じゃないと繰り返した。
なぜだかわからないけど、繰り返した。
「頼…ごめん。」
「…私こそ…」
私達は俯いたまま沈黙した。
予鈴が鳴るまで、立ち尽くしていた。

