「お帰り、レオ。なかなか君たちが報告に来ないから待ちくたびれてしまったよ。それで、そちらの方がアリーナさんかい?」
ユーリッヒは弟の傍にたたずむ少女を見つけると微笑みながら歩みより握手を交わす。
「お初にお目にかかります。私はレオドールの兄のユーリッヒ・ハウゼンです」
「私はアリーナ・ゼノクロスと申します。レオにとてもそっくりなんですね」
素直なアリーナの感想にユーリッヒも「よく言われます」と苦笑した。
ユーリッヒは深海のような蒼い瞳をしており、長く伸ばしたプラチナブロンドの髪を一つにくくっている。容貌はレオドールに似ているものの幾分大人の色っぽさが彼にはあった。
「彼は私の婚約者ですのよ。来年の建国記念日に挙式をあげますの」
アマルダ皇女は嬉しそうにユーリッヒの腕に抱きついた。
そんな彼女をユーリッヒは愛しそうに眺める。
その様子にお互い心から愛し合ってることがアリーナにはよくわかった。
「そうだ、もうすぐ夕食の時間だから詳しい話は後にしてアリーナさんやレオドールたちも一緒に如何ですか?」
「まあ!是非ともご一緒したいですわ〜」
「よっしゃー!久々に上手いもんが食えるぜ!」
ユーリッヒの提案に二人(アリーナとジン)は直ぐ様食いつく。
わかりやすい反応にユーリッヒとアマルダ皇女はくすりと笑い、レオドールはやれやれと肩を落とすのだった。
