恋愛至上主義

顔を赤くしながら、反論した私は
彼には説得力がないだろう。

「またまた。照れちゃって。
かわいーんだから。あっ、俺
友達見つけたから先行くね。」

彼は前方に歩いていた、黒髪の
長身の男子へ駆け寄っていった。

確かに、キスされると思った。
それは、彼が好きとかそういう
のでなく、圭介と同じ香りが
したから。
つい、懐かしくなって体が反応
してしまった。

反応って、私はパブロフの犬かっ!
次はあんな事にならないよう気をつけ
なきゃ!

私は心に決め、職員室へと向かった。