恋愛至上主義

私が「ヤメテ」と言う前に体が
離れた。
どうしたのかと彼を見ると
電車を降りようとしている所
だった。

「先生、何やってんの?
もう、着いたよ。」

彼は私を誘惑するような顔で
こっちを見ていた。

外を見ると調度学校の最寄り駅
に着いていた。

「あ、うん。今、降りる。」

彼の後を追って慌てて電車を降りた。

「もしかして、先生は俺があのまま
キスでもしちゃうと思った?」

ニヒルの笑顔を浮かべ、背の高い彼は
私の顔を覗き込んできた。

「なっ、違います!」