恋愛至上主義

私の中では、もう圭介のこと
を思い出したくないのに本人
がそうさせてくれない。

「とりあえず、美菜に電話しよ。」

実習で大学に行けない分、美菜
に会えなかった。美菜のこと
だからきっと、私を心配して
電話してきてくれたに違いない。

「あ、もしもし、美菜?
今電話しても平気?」

何回目かのコールで美菜に
繋がった。

「希。あのね、今日実は、
圭介に会ったの。」

「うん。」

「でね、圭介は、別れたくない
って言ってたよ。浮気したのは
事実だけど、本当に好きなのは
希だけだって言ってた。」