恋愛至上主義

私はもうすでに、後ろに行く
ことが出来ずにドアと背中が
くっついていた。

「え、ちょ、やめて!!」

今の私には、やめてと言う
だけで精一杯だった。

「嫌だ…って言ったら
どうする?」

私の反論も虚しく、彼の顔
が私に近づく。

抵抗しようにも、いつの間にか
彼の足は私の足の間に入り込み
両手で肩を押さえ込まれている
状態だった。

「だめ、やめて。本気で怒るよ?」

彼の胸板を押しながら言うけど
全く効果はない。

このままじゃまずい…