最初は、彼の押しに
負けて付き合った感じ
はあったけれども、
今じゃ私の方が彼を
好きだった。
もう、付き合いも長く
今度の春で2年半を過ぎ
ようとしていた。


けれども、最近は彼が
バイトに明け暮れ、会え
ない日が続いていた。
私は、彼はバイトで
忙しいと思い込んでいた。


「バイトじゃなくて、
女に忙しかった
ってかー。」


涙をこらえながら、
ため息のように吐き
捨てた台詞が、妙に
胸に響いた。