時間に余裕のない私は本当に
とりあえずの化粧をして、
入学式に着た、グレーにストライプが入ったスーツを身にまとった。


軽い朝食を済ませて、歯を磨いた私は慌てて家を出た。


「いってきまーす。」いつもの
習慣でいつものように呟いた。


駅に向かう途中に、公園がある。そこには、桜の木が沢山
植わっていて、桜が満開に咲いている。


よく、恋愛をしていると全ての
ものが輝いて見えると言うが
本当にそうだと思った。
今の私には、大袈裟かもしれ
ないけれども全てがモノクロに
見えてくる。