俺は球技自体が好きじゃなかったし、走り回って疲れるだけのバスケなんて、どちらかと言えば嫌いなスポーツだった。
それでも、小学校の球技祭で、バスケの部のキャプテンとかやらされはしたけど、俺以上に巧い人はいたから、キャプテンになったから巧かったなんて思ったこともない。
中学に入ってからも、その気持ちが変わることなんてなかった。
地元の中学に入学して、部活に入ることもなく、ただボーっとするだけの毎日だった。
でも、そんな毎日も嫌いじゃなくて、どちらかと言えば、そんな毎日が好きだった。
そう思っている俺の気持ちなんて知るはずもないんだけど、ある日、突然違うクラスの睦が、なぜか話しかけてきたんだ。
「お前が伊原洋介だな?バスケやったことあるよな?」
睦のことは、話しかけられる前から知っていた。
うちの地元のミニバスのチームでは、かなり有名だったっていうことも聞いていたし、何より、学年問わず、ものすごく人気のあって、モテる男だっていうことも知っていた。
中学1年にして170cmぐらいの身長があって、髪の毛は少し茶色の入った色でツンツンに立てていて、くっきりとした二重の大きな目が特に印象に残り、整った顔をしている。
そんな人とは住む世界が違うと思っていたし、同じ中学にいるだけで、関わることは一生ないと思っていた存在だった。
でも、そう思っていた存在から、今まで全く面識もないのに話しかけられて、俺は驚きつつも、少し嬉しくも感じた。
ただ、驚いていたのも、話しかけられて嬉しいと感じていたのも、すべて最初のうちだけだった。
それでも、小学校の球技祭で、バスケの部のキャプテンとかやらされはしたけど、俺以上に巧い人はいたから、キャプテンになったから巧かったなんて思ったこともない。
中学に入ってからも、その気持ちが変わることなんてなかった。
地元の中学に入学して、部活に入ることもなく、ただボーっとするだけの毎日だった。
でも、そんな毎日も嫌いじゃなくて、どちらかと言えば、そんな毎日が好きだった。
そう思っている俺の気持ちなんて知るはずもないんだけど、ある日、突然違うクラスの睦が、なぜか話しかけてきたんだ。
「お前が伊原洋介だな?バスケやったことあるよな?」
睦のことは、話しかけられる前から知っていた。
うちの地元のミニバスのチームでは、かなり有名だったっていうことも聞いていたし、何より、学年問わず、ものすごく人気のあって、モテる男だっていうことも知っていた。
中学1年にして170cmぐらいの身長があって、髪の毛は少し茶色の入った色でツンツンに立てていて、くっきりとした二重の大きな目が特に印象に残り、整った顔をしている。
そんな人とは住む世界が違うと思っていたし、同じ中学にいるだけで、関わることは一生ないと思っていた存在だった。
でも、そう思っていた存在から、今まで全く面識もないのに話しかけられて、俺は驚きつつも、少し嬉しくも感じた。
ただ、驚いていたのも、話しかけられて嬉しいと感じていたのも、すべて最初のうちだけだった。

