5月22日。
今日のために、徹夜で勉強してきたこともあって、試験が楽しみで、少しワクワクしながら、学校に来た。
でも、そんな浮ついた気持ちは、教室に着いて、自分のバッグから、教科書とノートを出し始めた瞬間、一気に消え失せた…。
「マジかよ…。筆箱忘れた…。」
教科書とノートを出し終わった直後、俺はかなり焦ってバッグの中を覗き込みながら、小さく呟いた。
勉強してきたのに、肝心な筆箱を忘れるとも思っていなかっただけに、1番重要な筆箱を忘れた自分に対して、少し笑えてきた…。
まだ睦が教室に来ていなかったから、睦が来たら、シャーペンとかを借りるしかないと思い始め、そこで、また落ち込み始めていた…。
「あの…これ、使って良いよ。」
「え?」
俺の真後ろから声が聞こえてきて、少し驚きながら振り返ってみると、1本のシャーペンを握り締めながら、消しゴムを千切っている彼女の姿が目に入った。
そして、1つしかなかった消しゴムをわざわざ切って、シャーペンと共に笑顔で差し出してくる。
今まで1度だって話したことがないのに、笑って話しかけてきたから、俺はかなり焦り、ものすごく緊張していた…。
今日のために、徹夜で勉強してきたこともあって、試験が楽しみで、少しワクワクしながら、学校に来た。
でも、そんな浮ついた気持ちは、教室に着いて、自分のバッグから、教科書とノートを出し始めた瞬間、一気に消え失せた…。
「マジかよ…。筆箱忘れた…。」
教科書とノートを出し終わった直後、俺はかなり焦ってバッグの中を覗き込みながら、小さく呟いた。
勉強してきたのに、肝心な筆箱を忘れるとも思っていなかっただけに、1番重要な筆箱を忘れた自分に対して、少し笑えてきた…。
まだ睦が教室に来ていなかったから、睦が来たら、シャーペンとかを借りるしかないと思い始め、そこで、また落ち込み始めていた…。
「あの…これ、使って良いよ。」
「え?」
俺の真後ろから声が聞こえてきて、少し驚きながら振り返ってみると、1本のシャーペンを握り締めながら、消しゴムを千切っている彼女の姿が目に入った。
そして、1つしかなかった消しゴムをわざわざ切って、シャーペンと共に笑顔で差し出してくる。
今まで1度だって話したことがないのに、笑って話しかけてきたから、俺はかなり焦り、ものすごく緊張していた…。

