君には、絶対に…

「言えなかった!てゆーか、渡せもしなかった!」

「え…?」

「やっぱりあの雰囲気というか、あんなに他の人がいると、何も出来なくてさ。結局私も帰っちゃったの。」

「そっか。」

思っていた答えと違っていて、俺はすごく安心して、自然と大きく息を吐いていた。

本当に良かった…。

まだこの関係が終わらなくて、まだ雪乃ちゃんとこうして笑って話せると思ったら、心から安心した…。