君には、絶対に…

「ごめんね?寝てた?」

「え?いや、寝てないよ?」

「そう?何か声のトーン低くない?」

「気のせいだよ。」

悪気はないんだろうけど、何かすごく焦らされているような感じがして、すごくむかついてきた。

それに、睦も未来先輩がダメだったからって、俺が好きなのを知っていて、雪乃ちゃんと付き合うことにしたのかと思うと、本当に苛立ってしまう…。

「ごめんね…。」

「何…が…?」

雪乃ちゃんの声のトーンが一気に変わって低くなり、俺はどんどん緊張感が増していった…。