君には、絶対に…

雪乃ちゃんの言葉が耳に入ってこないほど、俺は自分の心臓の音と血液がものすごい速さで流れているのを感じていた…。

バスケの試合をやっている時とは全く違った緊張感を感じていて、バスケの試合の時と違って、無意識に体が動くことなんてなかった…。

本当に頭の中が真っ白になっていて、何も考えられなくなってしまうぐらい、俺はこの状況に呑み込まれていた…。

ただ、俺はそんな自分を奮い立たせなきゃいけないと思ったんだ。

「俺、雪乃ちゃんのことが好きなんだ…!」

「え…?本当に…?」

「本当だよ。ずっと、君が好きだった。」