家について
「ただいま」と言って脱いだ靴を揃えないで
二階の光太の部屋に直行。



「光太ああぁぁあぁ!」


勢いよく扉を開けてベッドで寛いでいた光太に抱きつく。


「ぐはっ!!ぐるじい!!」


なんて言いながら
寝かせていた身体を起こして抱きついてるあたしの頭を優しく撫でる。



「あ〜……ゴホッ…よしよし。今日はどうしたの?」


あぁ、ちょっと勢いよく飛び付き過ぎたかな?


ちょっとだけ反省。


ってか。
今日の光太は泣いてる子供を泣き止ませるお母さんみたいだ。


「聞いてよ光太!
今日ね、朝から……星野くんに別れよって言われた……」



別れよってところをわざとらしく小さい声で言ってみた。