強引で苦しくて怖くて
あたしを抱き締める力が強くて離れようとしたら
より強くあたしを抱き締めてきた。


一度離れた唇も
あたしが喋ろうとする前にまた星野君の唇によって塞がれてしまう。


く……るしい…………。


そして数分がたって
学校のチャイムが聞こえてきたと同時に唇と星野くんの身体が離れた。



荒い息を整えながら星野くんに話し掛ける。


「どうし…たの……?」


「何が?」


「何がって……
こんなところに連れてきて……キ…キスとかして」


「カレカノなのにキスしたり抱き締めちゃダメなのかよ?」


「そ……れは……」