女好き彼氏




無表情で……
でも怒っている星野くんを見上げる。


何も言わない彼。


何も言わないまま
あたしの腕を力強く掴んで教室から出る。


「い……痛いよ……」


「いいから来て」


優しい言葉。


だけど怖い。


今からどうなるの?
あたし、何かしたの?


不安と恐怖が絡みあって気持ち悪くなる。


そして連れて来られたのは人のいない美術室。


美術室に入った途端
無理矢理キスされた。