あたしたちは 少しだけ話をしてから 女子トイレから出た。 「あ……」 トイレから出てすぐに目にはいった。 「美夜、行こ」 「え?あ……うん……」 玲はあたしに気をつかってその場からはやく立ち去ろうとあたしの背中を力強く叩いてくる。 「い、痛い……」 「あ、痛かった? ごめん、ごめん」 苦笑いしながらあたしの顔を覗き込む玲。 そんな玲を見てから あたしは、ある人物に目をやった。