開かれた扉から先には行ってきたのは
大柄の男の人
そして、その次に入ってきたのが…
「美夜……」
すっかり痩せてしまった玲だった。
目の下にはクマが出来てて瞳を真っ赤に染めて
まるで泣いていたみたい。
玲はあたしの前に置かれていた椅子に
ゆっくりと腰掛ける。
とてもぐったりとして寝ていないみたいだ。
そんな玲にあたしは何を話しかけていいかわからず、あたしと玲の間には沈黙が流れてた。
どうしよう。
何を話したらいい?
ドキドキと高鳴る心臓。
どうしたらいい?どうしたらいい?
そう考えて頭を混乱させていたとき……
「あたし………」
先に口を開いたのは玲だった。
その声はとても弱々しくて
玲はずっと下を向いているからとても言葉が聞き取りにくい。
「あたしも………悠雅が好きだったの」

