「はい」
あたしはその言葉と同時に自分の首もこくりと頷く。
そして海哉君はあたしのその言葉を聞いて
少し息を吐いたように聞こえた。
『ならよかった。玲ちゃんに会えるように俺が面会の予約取っておいたから』
「あ!ありがとうございます!!」
あたしはまた深々と頭を下げる。
そして、電話番号に聞こえるくすくすと笑う声。
え?な、なんで笑ってるの?
「あ、あの……」
あたしは何か変なことでも言ってしまったのかと心配になり少し戸惑いながら話しかける。
『あ、ごめんね。悠雅と玲ちゃんが言ってた通り面白そうな子だなっと思って』
そう言うとまたくすくすと笑い出す海哉君。
え?
悠雅と玲が言ってた?
そのときフッと何かを疑問に思う。
だって、悠雅からあたしのことを聞いたのはわかる。
でも、なんで玲からあたしのことを気いだの?
2人ってそんなに
仲良しだったのかな?
あたしがそんな疑問を頭の中に浮かべていると
海哉君がまた息を吐く。
『とりあえず、玲ちゃんに会って
ちゃんと仲直りしておいで………
大丈夫だから』
そう囁くように言うと
あたしの返事も聞かずに電話が切れた。

