あたしの頭の中が急に真っ白になった。
これは悪い夢なのか……
だって、あたし……悠雅の彼女だよね?
「何言ってんの……お前」
聖斗は笑顔のまま表情を引きつりながらそう言っている。
本当に何言ってんだろう………。
そんな悪い冗談言われたらあたし、悲しくなっちゃうよ。
冗談……なんだよね?
そう言いたかったのに唇が震えてうまく話すどころか口を開くことも出来なかった。
「何言ってんのって……俺とその子は」
悠雅はぽかんっとした表情のまま
あたしのことを指差した。
やめて、言わないで
その言葉の続きを聞きたくなくて
耳を塞ぎたいのに身体に全く力が入らない。
「はじめて会ったし」
そんなこと
言わないで………

