あたしは今



世界で一番幸せだ










ガラッ!!




教室の扉が勢いよく開いてあの声を聞くまではそう思ってた。




「美……夜…」



二人だけの教室に違う誰かの声がした。



今は聞きたくなかった。



あたしたちの幸せだった時間は玲の冷たい声のせいで崩れ去った。



あたしは声のした方に目を向けた。



そこにはやっぱり玲が居た。



目を見開いて息を切らしあたしを睨み付ける玲が………。