「……っ」



俺が言葉を詰まらせていると美夜が首を傾げながら口を開いた。



「どうしたの?」



顔が赤くなっているであろう俺の顔を美夜が覗き込んできた。



俺は美夜の顔を見ることが出来ない。



だって男が顔真っ赤にしてるなんて
なんかダサい気がするじゃん。


好きな女の子の前では
いつもみたいにカッコ良く、余裕があってクールな男でいたいじゃん。



俺が美夜の方を見ないでいると美夜が小さくため息をついたのがわかった。



「あたしのこと嫌いになったんだね」



そんな悲しそうな声で言わないでくれ



「そんなわけない……」



「じゃあ……なんであたしの顔、見てくれないの?」



そんな泣きそうな声で言わないでくれ



君のこと今にも抱きしめて
襲ってしまいたくなるから。