初めて見た悠雅の泣き顔は


いつもの自信満々で
余裕たっぷりなカッコイイ悠雅じゃなくて



子猫みたいに小さくなっていて可愛かった。



きゅぅぅ……



あたしの心臓が何かに締め付けられる音がした。



あたしの流していた涙はいつの間にか消えていて…



あたしの表情は笑顔に変わっていた。



そんなあたしにびっくりしたのか悠雅の瞳がこれでもかってぐらいに大きく見開いた。



「な、なんで笑ってんだよッ!?」



ポロポロ、ポロポロ
涙を流しながら顔を真っ赤にしてそう叫ぶように言ってきた。