「ここは保健室だ。保健の先生様がいなくてどうする?」 可愛くないけど女みたいに笑顔で首を傾げるツバメ様。 でもさっきより笑顔が曇ってきた。 「大丈夫ですよ。この学校の生徒は怪我なんてしないんで」 「それは残念だけど美夜がたくさん怪我してるんだ。治療してあげないと……」 ツバメ様があたしを抱き寄せてあたしの髪をぐちゃぐちゃにする。 痛い…… ツバメ様……やっぱりイライラしてたんだ。 だからって怪我人のあたしに八つ当たりしないでくださいよ……。 あたしは心の中でため息をついた。