「光……」 バターーーーンッ!! あたしは光太の隣に行って ありがとうを言う前に 足元にあった石につまずいた。 運悪く、頭をどこかにぶつけてしまったらしく あたしの意識はどこかに飛んでいってしまった。 そんなあたしたちを見て 少し顔を歪めて悲しそうにその光景を ジッと眺めて その場から女の人と立ち去っていく星野くんに あたしたちは全く気付いていなかった。