「あははっ。割れちゃった」



そう言って悠雅の足元にある割れたものを
笑顔を浮かべながら拾い上げるツバメ様。



って声だけ笑ってるだけで顔は全くと言っていいほど笑っていない。


ツバメ様の後ろに見たこともない魔物たちが見えます……。



あたしはつられて真っ青な顔で笑顔を作った。



すると悠雅を押しのけてあたしの前に立ち、肩が砕けてしまうんじゃないかってぐらいあたしの肩を掴んできたツバメ様。



ツバメ様の機嫌を損ねてしまったようです。




「笑ってる場合じゃねぇよ……どうしてくれんだ、俺の眼鏡…」




そうなんです。


さっきのバキッとゆう最悪な音は、あたしがツバメ様を叩いた時に外れた眼鏡が割れる音だったんです。




あたしは身体を固くして砕けそうな肩の痛みを必死に耐えることしか出来ない。