カーテンの向こうから聞こえる男の人の低い声。


あたしはその声に身体をビクッと動かした。


誰か居たんだ……。

あの大きなため息、聞かれちゃったかな…?


あたしはなんだか恥ずかしくなってしまい、自分の顔を熱くした。


多分、今のあたしの顔は真っ赤だと思う。


そんなあたしに気づくはずがなくてカーテンの向こうにいる男の人があたしに話しかけてきた。



「カーテン開けるよ?」



そう言ってカーテンの裾を掴む大きな手が見える。



「えっ…あ…」



待って


あたしがそう言う前にカーテンが勢い開いた。



あたし…
シャツのボタン全部開いてるんですけどっ!!?