「悠雅…それってほ、ほんと…………?」


美夜の大きな瞳からぽろぽろと涙が流れていく。


そんな美夜を俺は優しく包み込んで頭を撫でる。


「ほんと」


よしよしって言いながら美夜の心が落ち着くまで俺は頭を撫で続けた。


授業が始まるチャイムが鳴っても俺は美夜を抱きしめる。


もう、離したくない。離れたくない。







やっと美夜に俺のほんとの気持ちを伝えられたんだから。



それはそのことが幸せで、
幸せすぎて…………





どうやら、わかっていなかったみたい。


俺達のことを

いや、美夜のこのを睨みつけていた

あの子のことに…………



俺はもっと早く気がつくべきだった。