「もう………黙って」
ドクンッ…
いつもと違う。
見たことない。
冷たい瞳で見つめられて
今にも凍りついてしまいそうなのに
甘すぎるその声と真剣な表情………
あたしは星野くんのその姿に見とれていた。
だから星野くんの手が自分の口から離れたことも気づかなかった。
少しの間
星野くんと見つめあって
どんどん激しくなっていく自分の心臓の音をきいていた。
「なぁ………………美夜」
静かだった校長室に星野くんの低く甘い声が響く。
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