え? 星野くんの声が小さくて何を言っているのか分からなかった。 今……なんて言ったの? 何も言わずにあたしは顔を隠している星野君の ことをじっと見つめた。 すると、星野君はあたしの肩から自分の顔を離してまだ拗ねた表情をしていた。 でも、その星野君の顔色は今まで見たことないぐらい真っ赤に染まっていた。 「アイツのところには……絶対に行かせない」 頬を真っ赤に染めてそう言った星野君があたしには、なんとも言えないぐらい可愛く見えた。